やまぶき

2022.10.19

海外上映情報

4カ国の国際映画祭で連続受賞の大快挙❗️

先日お知らせしたスプリト国際映画祭(クロアチア)でのグランプリに引き続き、ロシア、ブラジル、イタリアの3つの国際映画祭のインターナショナル・コンペティション部門で受賞しました。1ヶ月間に4つの映画祭で受賞するという大快挙を果たしました!

スプリト国際映画祭(クロアチア、9月1日〜9日) グランプリ

ウラジオストク国際映画祭(ロシア、9月10日〜16日) 審査員特別賞

ブラジリア国際映画祭(ブラジル、9月23日〜30日) 最優秀男優賞(カン・ユンス)

ルッカ国際映画祭(イタリア、9月23日〜10月2日) グランプリ

【スプリト国際映画祭 グランプリ・審査員団のステートメント】

主人公たちの心の揺らぎが16ミリフィルムのざらついた映像に見事に表現されている。編集も秀逸で、とりわけシーンの移行が素晴らしい。落ち着いたカメラの動きが私たちを物語へ自然と誘う。だが、それらの技術的な要素以上に『やまぶき』が真に優れているのは、人生のあらゆる困難にポジティヴに向き合う道を示していることだ。

【ウラジオストク国際映画祭 審査員特別賞・山﨑樹一郎監督の喜びのコメント】

第19回ウラジオストク国際映画祭において審査員特別賞をいただきました。いうまでもなく私は今なお続くロシアによる軍事侵攻に反対です。いかなる理由があろうとも戦争は一刻も早く停止してほしい。
一方で、どこに暮らす市民からも世界多様な文化芸術に触れる機会を奪うことにも反対です。だから本作『やまぶき』は昨今の国際的イベントでのロシア外しに反し、ロシアの映画祭の招待を躊躇なく受けしましたし、賞という評価をいただけたことにも感謝しています。
加えていうと、この作品には反戦のメッセージを込めています。
いつの時代も為政者が戦争を始め、傷つくのは民衆です。その民衆が為政者を正しうる力を持つまでにいかないのは度を超え底の抜けた資本主義と依然横たわる家父長制だと思っています。
決して内向的になることなく窓を開け、風が通りますように。

【ブラジリア国際映画祭 最優秀男優賞・カン・ユンス(チャンス役)喜びのコメント】

運が良かったです。 世界あっちこっちをさまよっていて、偶然辿り着いた真庭というところで山﨑監督に出会いました。 使命感を持っている素敵なスタッフと才能も経験も豊富な同僚俳優たちが一緒にしてくれました。 沢山の真庭の方々はもちろん、顔も知らない多くの方々がクラウドファンディングを通して心を加え、応援してくださいました。 そして、私は『やまぶき』のチャンスとして生きることができました。 私がしたことはとても小さく感じられ、本当に皆様に出会えて運が良かったとしか考えられません。 

もう一度、山﨑監督とスタッフや俳優の皆様、 心を支えてくださった多くの方々に感謝いたします。大陸と海を越えて、地球の反対側から来た映画を暖かく見てくださったブラジリア国際映画祭の観客と、審査委員の皆様にも心より感謝申し上げます。

【ルッカ国際映画祭 グランプリ・審査委員団のステートメント】
日の当たらぬ場所に咲く山吹のように不可視な人々の物語を、優しさとともに、明らかに政治的な視点から描く作品だ。幸せを得るには岩場に芽吹くしか手段がない、日陰に生きる人々の物語だ。

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